先日のお盆に母を含め姉弟達と食事会をしました。全員集まれば10名はいる兄弟姉妹です。その上に姪っ子、甥っ子をたすと・・・母を含め20名になるでしょうか(笑)
この食事会もここ最近始めたばかりでして、母の誕生日に、5年ほどくらい前から集まって食事をしながらカラオケをするという斬新な時間をとっていたのですが、それでは近況報告的な話ができないまま解散してしまい疲れるだけでしたので、今年に入ってから誕生日も含め食事会に変更しました。っというのは、私達「家族」はみんな近くに住んでいるのにも関わらず、お盆であろうがお正月であろうが全員揃って集まることがないのです。しまいには何年振り?というほど会う事はありません。そう、近くて遠い存在なんです。兄弟姉妹で連絡を取り合うことなどありません。まあこういえばなんと冷めた家族なんだろうと思いますよね。
でも、実は本当に冷めた?家族なんです。元々それぞれが自立?してしまい、気が合う者合わない者とに別れ合う者同士のみが連絡を取り合っているという状態なので、他の兄弟姉妹の状況は誰かから聞くというそんな家族でした。ですので、誰がどこで何をしているのかも知りませんし興味もなかったんですね。
いつからこんな家族になったんだろうと思った時に、幼少期の頃からそれが「普通」で育ってきたんです。
私が小学3年生あたりまでは母子家庭でして、裕福ではなかったもののみんな仲良くしていました。狭い部屋で川の字のように並んで寝ていたのを覚えています。
それが変化してきたのは、母が再婚したあたりから色んなものが崩れてきたのは確かでした。ここからの話は「セラピスト紹介」のページに概ね書いてあります。
今年はちょうど私の誕生日の日に食事会の時間を設けたのですが、今までと違っていたのは母に亡くなった祖父、祖母、そのまた祖祖父のことなどご先祖の話を聞かせてもらうというお盆には丁度いい時間でした。
今まであまり聞かなかった祖父母の話を母から聞いて、今の私達が在ることに大きく納得できた時間。母自身も父親との思い出があまりなく、母親や兄弟姉妹は結構「堅物」だったみたいなので自由奔放な母は性格が合わなかったようです。ですので早くから私の父と結婚し家を出たということなのですが、こう見てみると、もうここで親兄弟姉妹との縁が薄いという事が解りますね。
これは母のみならず、先祖代々から受け継がれてきた因果というものでしょう。ご先祖自身もこの「カルマ的な」因果を残すつもりもなく、ましてや愛する自分の子供を苦しめるつもりなど一切なかったのですが、どうしても自分達で解消することが出来ず、その術を知らなかった故に子孫に引き継がせてしまったということです。
私もヒプノセラピーに出会うまで母を恨んでいました。ですが、その裏では母を求めていたんでしょうね。大人になってから許していたはずなのに、まだ心から全てを許し受け容れることができない自分がいて、見ない振りしてスルーしていたことが時にぶり返してきます。その度に思い出したくないことや感情が胸を引き裂き私を苦しめます。
ヒプノセラピーに出会いセッションを初めて受けた私は、「これは私がしていくべき使命だ」と思い、ヒプノセラピストになるべく講座を受講しその学びの中で気づいた事は、母も今の私と同じような思いをしてきたという事。そして母を恨む事はお門違いだったということです。
ご先祖たちも、それぞれ解消しきず持っていきようもない感情を抱きながら亡くなった心の苦しみ、生き辛さを子孫に残してしまった悲しみは底知れません。
ですが、私達人間はそんなご先祖の思いを汲むこともせず自我(エゴ)の世界で生きる道を選んでしまうんです。そして同じパターンが繰り返されてしまいます。
親のせいではなく兄弟姉妹のせいでもないし、旦那様や子供のせいでもなく、ましてや他人のせいでもないのです。自分が学ために自らその道を選んで生まれてきたということ。
責任転嫁をしてその場を切り抜けても、いずれは自分に必ず返ってきます。
私達は自分が生きる事に責任を持つという事。それは自身で向き合い受け容れることです。
ご先祖との因果を解消し、自分で作ってしまった今の自分を超えるのは自分しかないのです。
ご先祖が還ってくるというこのお盆の月に、私は改めて「愛する事」を考えさせられる時間となりました。
どんな「わたし」も、心から愛してあげられるのは「わたし」なんですよ。