先日74歳の母が私に「明日時間ある?」とメールをしてきました。私は午後から予約が入ってるから午前中ならいいと返信。すると腰が痛いので病院へ乗せていって欲しいと言います。母のかかりつけの病院は徒歩で5,6分の所にありいつもなら自転車で行くらしいのですが、何かにつかまらないと歩けないらしく自転車に乗れないとのこと。私は引き受け朝8時から受付だというので早々に迎えに行きました。8時受付というのも予約をしていなかったので、診察を早く受けるために母の近所に住んでいる私の姉が、朝7時から番号を取りに行ってくれたのです。
家に迎えに行くと歩くのもやっとで車に乗せました。病院に着くと入口に車椅子があったので「乗る?」と聞くと同時にすぐさま座っていました。痛みがあるのか顔色もよくありませんでしたが、車椅子に腰を下ろすとホッとした顔をしました。その母の背中を見ながら私は車椅子を押し、受付をすまし診察は9時からだというので1時間待つことに・・・。その間普段話さないことを喋ったり、病院だというのについ大声で笑ってしまったりと母と2人で居る私自身が不思議な感覚を覚えました。
というのは、私のプロフィールを読んで下さった方にはお分かりでしょうが、私は母に対し嫌厭していたからです。そして、母も私のそんな気持ちを察知しているのか私に物事を頼むことなどした事がなかったし、ましてや「すまんな。ごめんな。」なんて言葉を聴いた事はありませんでした。
私はここ数ヶ月、近くにいるのに全く会わない連絡しない遠い存在の親、兄弟姉妹とそれぞれコンタクトを取り1・2ヶ月に一度ランチをしようと誘い、お互いの近況報告をしながら昔話をする時間を持つようになりました。
それから少しずつお互いのシコリが紐とくようにゆるんできたのか母は私に頼んできたのです。
私がここまでこれたのも、ヒプノセラピストとして学び、気づき癒しがあったからのこと。当サロンに来所されたご相談者さまとの出会いによって、又違った視点で自分自身と向き合う事ができたということが、ここまで私を母を大きく成長させたのだと思いました。
古い思い込み、概念がどうしても足かせになり前に進む事が難しく感じることもあるでしょう。だからこそ自分を許し認めてあげて癒してあげることが大切なのです。
今度、子供の頃に叶わなかった母や兄弟姉妹達との「お出かけ」を予定しており、みんなとても楽しみにしています。
今在る自分の人生を今しかできない、今だからできることを楽しまなくっちゃ勿体ない。自由に解放してあげましょう。