昨日は大寒でしたね。一年の内で最も寒い日ですが、陽射しが暖かくて空を見上げると真っ青でした。ドンドン春が近づいていますね。相変わらずメディアではコロナコロナと謳っていますが、惑わされないように自分の感覚を大切にして下さいね。そして、今の時期はそれぞれの中で様々な見直しや調整、修正が行われている事と思います。それは、目に見えて起こっている事でもあったり目に見えないところで起こっている事もあります。
先日、私は「思い知らされたこと」を体験しました。このブログを読んで下さっている方はご存知かと思いますが、私は今アマチュアのミニコンサートに出場するために三線と歌を練習しています。ですが、子供の頃から楽器を習っていたわけでもなく「音楽」は学校での授業で学んだだけで、音符のドレミ、ト音記号ヘ音記号は読むことができるくらいです。まぁ大きな声では言えませんがこれくらいものでして、子供の時からちゃんとした「音楽」「楽器」をプロから習って発表会に出場された方の実力とは、全く比べ物になりません。当然の事ですね ( ;∀;)
ただ私は歌が好きだという事から、カラオケに行っては好きな曲を歌っていました。ただそれだけで「今」なのですが、歌を覚える時って、好きな曲を何度も聞いて覚えますよね。そう耳で聴くなんですよね。一般的には楽譜を見るとかしないで、耳と感覚でリズムをとりますね。そして、覚えて慣れてきたら自己流で歌ったりするかと思いますが、その感覚でいくと今流行の採点式の機械では最悪な点数になってしまうのです。ご存知ですよね。テレビ大阪で「カラオケバトル」という番組があるのですが、譜面通り(音符通り)に歌わないと高得点が取れないようになっています。これも当然でしょう。でも、私としてはそうなると個性がなく味がない歌に聞こえてくるのです。ですので、自己流で歌うスタンスを取ってきていたのですが、いざ、歌うとなると音がずれてたりすることがありました。なんせ素人の耳の感覚なので仕方のない事かもしれませんが(笑)
そんな感覚で音楽をやってきましたので、三線のお稽古をしている時にお師匠さんからリズムを取ってと言われた事があって、その時私としてはリズムを取っている”つもり”だったのですが、今思えば「リズム」の本当の意味が理解できていなかったようです。
2月のコンサートに向けての調整をしていたのですが、何かずれてしまい私の歌と音が合わないのです。それは何度やり直しても変化はなく、私は頭を悩ませていました。と同時に「これで歌えるのか?」という不安が過ったのです。
最終的に聞いた言葉は「歌さえしっかり歌えば、合わせます」と・・・。
私はハッとしました。そう言われてみれば、私の中に思い当たる節があったのです。一人で三線を弾きながら練習している時、何箇所か合わない所があってやりにくいな〜と感じていました。「それか?!」と思って帰宅してから譜面を見てみると・・・私は愕然としました。やっぱり私の歌い方は譜面と違ってずれていたのです。勿論個性的と言えばそうかも知れませんが、これでは他の方の楽器と合う筈がありません。
そう!!!三連符であったり七連符であったりという箇所があり、その”リズム”に合っていなかったのです。
「あ〜これだったか〜」音の”ズレ”はリズムの”ズレ”からきていたのです。音楽家からしてみると、当たり前のことであり「基盤」なんですよね。ほんと、こんな事に今まで気付かなかったなんて笑っちゃいます(>_<)
そんな私の勝手な歌い方に、今まで合わせて来てくれていたのかと思うと申し訳なくて凄く反省したのと同時に「歌える」という自信を持っていた自分が驕っていたという事に気づき、情けなく思いました。
驕っていた自分を認め、仕切り直しをしよう、初めからやり直しだと思ったら涙がでました。それは、「できる」という思いあがっていた愚かな自分を認め、受け容れた瞬間だったのです。
どんな「わたし」も私。時間を無駄にするわけにはいきません。気づいたらやり直しです。譜面をもう一度書き起こし、リズムを取りながらの練習です。するとね、気持ちいいくらい三線と歌が合ってくるのです。
何かね、心が晴れやかに軽やかになりました(*^-^*)
今まで自分が思い込んできた事って、すぐには気づかないものです。そして、違和感を感じていたとしても、その気持ちをスルーしてしまいがちなんですよね・・・。それは自分が今までず~っとやってきたことだから「間違いない」と思い込んでいる、思い込ませているのかも知れません。そんな気持ちが、足元を歪ませて見えないようにしてきたのだと思います。
前をみて歩くのは大切な事です。でも遠くをみる必要はありません。「今の自分」を見て、ゴチャゴチャと置いてある足元の”要らないもの”を片付けることによって、進んでいく道(自分の本当の気持ち)がクリアーになっていくのではないでしょうか。