ネグレスト（本当に伝えたい事）

私が今本当に伝えたい事、そしてこのブログを読んで頂ければ何故ヒプノセラピストとしてのセカンドステージに立ったのかが理解していただけると思います。昨日ニュースを見ていてハッ！とさせられました。

ある自立支援団体の（ここではFさんとしておきます）方が「虐待されている子供を救うのも大切ですが、何よりもお母さんを救ってあげなければ解決になりません。お母さんもそのお母さんとの関係に同じような事があったり、かまってもらえずに寂しい思いをしてきたんです。まずは子供のお母さんのケアをしてあげることです」と言われていました。

私は心がえぐられる程の衝撃を受けました。【ネグレスト】という言葉はあまり知らなかったのですがいわゆる児童虐待、高齢者虐待或いは育児放棄、または監護放棄という意味なんですね。

そう。私も自分の子供を可愛いと思えなかった過去があるんです。まだ一歳の息子を家に置いて一日出かけていたことも日常茶飯事で泣けばその泣き声が耳につき、イライラして叩くことも毎回の事。もう殺してしまうかも知れないと思いながら、「何で産んでしまったんだろう．．．動物みたいに育児放棄できたらいいのに…。」毎日毎日そう思っていました。こう言うと逃げていると思われるかもしれませんが、私自身が壊れていたんですね。軽い【うつ】ともいいましょうか。

周囲の人は一人で出掛ける私を不審な目でみます。子供の悲痛な泣き声も聞いてもいたでしょう。それが私を責め立てる。分かっているのに止められない。後で後悔してまた自分を責めて苦しくなるんです。

すると、子どもの成長が止まってしまい勇気をふり絞り病院へ連れていきました。そこで出逢った先生が私をどん底から救って下さいました。「お母さんだけが悪いんではないんですよ。周囲の人はお母さんを責めるでしょうが、お母さんもつらいんですね。デプリベーションシンドロームといって親子で成り立つはずの打てば響くような関係がもてない病気です。それはお母さんの親子関係、幼少期に問題があるんですよ。自分を責めなくていいんですよ。」私は号泣しました。やっと私を分かってもらえたって肩の荷がおりたんです。

私と母の関係は叩かれたりしたことはなかったのですが、かまってもらえませんでした。その時の寂しさをうめることが出来ないまま大人になったんですね。

今現在でも虐待＝親が悪いと言われます。確かに親の身勝手な行為は許される訳ではありません。ですが、原因の元になっている根本的な要因を一番に解決へ導いていかない事にはこの問題はなくなっていくことはないでしょう。

私はこのヒプノセラピーを通して自分と向き合い、今までしてきた事を認めて受け容れることにより母を許し、自分への許しを与え現在（いま）のヒプノセラピストとしての自分がいます。

どんな事も自分を責めないでください。他人を責める事はしないでください。そっと見守りその人にとっていいタイミングがくれば手を引いたり道を譲ってあげてくださいね。