今年も山へ行ってきました。龍神様がいらっしゃるという高御位山です。頂上には社殿があります。1年に1度、この時期になると何かに促されるように足が向きます。
朝の気温がグッと下がり、そのおかげか空気は澄んでおり真っ青な空でした。ですが、膝が悪い私は自分との賭けです。今年は年明けから激痛が走り、今までできていた正座ができなくなりました。一応病院で検査をしましたが治るわけではなく、結局は運動不足と加齢?による筋力の低下によるものなので、膝を支える為の筋力トレーニングをしてくださいとの診断。自宅でながらトレーニングをしている次第ですが、今回の登山はかなり時間がかかり下山にも時間がかかりました。膝には固定する医療用サポーターをしていましたが、かなりの痛みと闘いながらの下山。ゆっくりゆっくりと休憩しながらの下山中、氣がつけば私は「わたし」に問いかけていました。
ここまでして私は何故この山に来るのだろう・・・。
何がここまで私の心を掻き立てるの?
そこで浮かび上がってきた答えは、ご先祖の思いでした。私はこの高御位山とのご縁があるようですが、何のご縁なのか解りません。ですが、今日は漠然とですが確かな答えが私の心に突き刺さり腑におちたのです。
私は元々神道を学ぶ前に仏道を学んでいてお経をよく唱えていたものです。仏教は好きで行ったことのないインドに興味があり曼荼羅を見るのも好きでした。それが、この神道を学ぶうちにいつの間にか仏道から離れてしまい、ご先祖の供養を怠っていました。神があって先祖が在る。天があって地が在る。闇があって光が在る。男性が在って女性が在る。そのど真ん中に「内なるわたし」の魂が在るのです。
陰陽のバランスを崩すと視えるものも視えなくなったり、メンタルが落ちると体調を崩したりしてしまいます。
私はこの膝の痛みを理由に今年の登山に行かなければ、このご先祖の思いや高御位山との深いご縁の意味を知る事がなかったでしょう。
「内なるわたし」の声に、耳を傾けることをやめないでください。どんな時も、常に「私」に寄り添ってくれている「内なるわたし」を忘れないでください。
「私」が「わたし」を創造していくのです。