外側に意識を向けると、他人の事が気になる。すると、僻みや妬み、嫉妬の心が湧いてくる。他人が幸せそうに見えたりして羨ましく感じ、やもすれば自分が惨めに感じてしまう錯覚に陥る。誰も自分を責めていないのに。誰も自分を傷つけてやしないのに。ドンドン気持ちが沈み『今』を忘れる。
まるで真っ暗闇の渦の中に独り置いてきぼりをくらったみたいに、寂しくて悲しくて胸がかきむしられるかのような感覚。
でもね。独りじゃないのよ。顔をあげてごらん。明るい陽射しが温かく包んでくれる。
手を伸ばせばワクワクがそこにある。『今ここ』にある。
生命(いのち)ある自分が、ワクワクを求めて何の根拠もない『そこ』に何かがある事に胸弾ませ、今にも駆け出しそうな『私』がいる。
いのちとは、『今』があること。『現在(いま)』を楽しむこと。